2013/05/29

2週間で就活を終えた私が、必勝のコツを教えるエントリー。

就活生の皆様こんにちは。
前振りはせず、コツだけを話します。


【1:準備】

まず、重要なのは『準備』と『反省』。
これができない人は論外。

例えば、面接で志望理由に対してツッコミを入れられることは多々あります。
「それってうちじゃなくてもできるんじゃないの?」とか。
学生からしたら「どの企業も同じようなもんだろうが!」と言いたくなります。

が、仮にあなたが面接官だったらどう思うでしょうか。
目の前の学生から志望動機を聞いた後、何か質問しなければいけない。
どのような質問を投げかけるか。5分間で案を50個出してみて下さい。
必ず「自社でなければならない理由」が出てくるはずです。

つまり、質問される可能性は十分あり、しかも想定可能だということです。
というか、わざわざ予想しなくてもありがちな質問ですよね。
ならば、事前に準備ができるということです。

同じように、どう答えたら面接官は納得するのか。
就活生としての視点と面接官の視点を行き来しながら考えれば、妥当な回答に至ります。
自力で無理なら先輩・OBOGに頼りましょう。

『準備』というのは、周りに流されて就活ナビに登録することではありません。
合同説明会で、わざわざ人ごみに揉まれてパンフレットを貰うことでもありません。
「あれをやっておけば良かった」という後悔の芽を徹底的に潰すことです。

想定の際、
・出題内容+傾向はGoogle検索でリサーチしておきましょう(後述)
・筆記試験や英語など明らかに対策可能なものはきちんとやっておきましょう(後述)
・面接の注意点などについては『ロジカル面接術』を参照(後述)


【2:反省】

とは言え、全てを事前に想定して動くのは普通の人間には無理です。
絶対にどこかで失敗します。どれだけ情報収集をしても失敗します。
なぜなら情報源となる「他人の就活」と「あなたの就活」は違うからです。

そして失敗を通して「あれをやるべきだったのか」と気付きます。
自分が直面する問題に気付き、次の『準備』に活かすのが『反省』です。
これができないと何度も同じ間違いを繰り返すことになります。
これができれば確実に状況は改善されます。

ミスを冒した時、即座に立ち上がる能力は不可欠です。
普段からフィードバックを取る習慣がある人には当たり前すぎる話だと思います。
具体的な手法については『「見える化」仕事術』を参照。


【3:運と度量】

いかに『準備』を徹底しても落ちるときは落ちます。
相手のニーズと自分が合わないから、かもしれません。
他の就活生のスペックが高かったから、かもしれません。
想定できないことは多々あります。

最終的には『運』で決まると言ってもいいでしょう。
そう表現するしかないような状況は間違いなくあります。
なので、『運』が悪いときには割り切る『度量』も必要です。

どうしても気が乗らないという人にオススメなのが現実逃避。
会社に行かず世界一周を始めてしまった人の話を聞くと「それもいいかな」と思えます。
地方の農業で活躍できるぞ!という話を聞くと「全部落ちたら農業やるか」と思えます。
社会や常識が苦しいなら、気持ちだけでも逃げて肩の荷を降ろすのも手です。


【具体策】

そうも言っていられない、という方々。
もう少し使い勝手の良いテクニックや、やっておくべきことを列挙しておきましょう。

<リサーチについて>

とにかくgoogleです。
・説明会で聞ける話はすべてその企業のWebサイトに掲載しています。
・最新動向は社名検索(条件:1年以内)でニュースを探せます。
 わざわざ日経新聞を取るのは金、スペース、時間の無駄。
・試験内容は2chなり就活生ブログなり就活サイトが見つかるのでそれを参考にします。
 奇麗事や表面上の情報しか書いていない企業のサイトは役に立たないです。
※私はこれで十分でしたが、OB訪問はアリかも?

<英語>

外資や国際関係の仕事に就きたい人は必須です。
早いうちにTOEICでスコアを取得しておいたほうがいい。できれば860以上。
高いスコアを取得している人とあなたの違いはただ1つ。
試験に合わせた対策をやったかやっていないかだけです。とにかくやるべし。

ちなみに、英語力のある人をきちんと求める企業は、ESや面接も英語で行います。
テクニックとしてはES用、面接用の対策本やサイトは用意されています。
ただ、根本の能力を伸ばすためにTOEFLやGMATに触れてのおくもアリでしょう。
(参考:TOEFL iBTで高得点を取る人がやっている勉強法まとめ-Index-

<筆記試験>

一番難易度の高い『CAB・GAB完全突破法!』を1冊仕上げれば大抵の企業はOKです。
その後、本番前にネット上で無料の試験を受けて傾向と対策を抑えておきましょう。
「SPI」などの名前で検索すればすぐに見つかります。

外銀・外コンを受ける人は少し注意。外資就活ドットコムに情報がまとまっているからそちらを見た方が良いです。他にも、YahooやGoogleなどのIT企業では独特の出題をする企業があるので過去問を見つけて解きまくるのがよろしいかと。

<ES>

面接対策にも通じるのですが、過去(大学時代頑張ったこと・思い出に残っていること)→現在(志望動機)→未来(これからやりたいこと)に一貫性を持たせるのは必須です。その上で、自分を採用することが、企業の利益になると説得しなければなりません。

具体的には、エピソードを通して「どのような役割を担ってチームに貢献したのか」「入社後に活かせるような学びを得たか」「その企業を志望する原体験となっているのか」を伝えることが重要です。面接で覚えてもらうことを考えると、何か1つ独自のポイント・キーワードがあると好ましいです。

いわゆる自己分析や企業研究というのは、この部分の中身をしっかりさせるために使います。自分のやりたいことを探すためとかそういうのではないです。理由はどうあれ興味を持ってエントリーする企業に対して、社風や業務内容のどこを魅力的だと感じ(企業研究)、それが自分の過去のエピソードとどう繋がるのか(自己分析)を言語化するのが目的となります。要は、こじつけ大会です。

筆記や面接の前に提出するESでは、一本筋の通っていないものや、明らかに文字・構成がおかしいものを落とすフィルターの役割だと思っていいでしょう。特別すごい経験をしなければならないわけではないです。ただ、4年間アルバイトやサークルを続けておくとエピソードを引き出しやすいです。

<面接>

ESと同じ流れで話せば良いと思います。『準備』と『反省』を徹底した上で数をこなせばコツが見えてくるのではないでしょうか。ただ、現場・管理職・経営層で視点が違うはずなので、面接の回数や相手の立場を踏まえた話を心掛けると良いと思います。基本的には『ロジカル面接術』を参考にすれば間違いないです。

あと、質問をよく聞くこと。質問の答えになっていない回答では、業務上必要なコミュニケーション能力が不十分であると判断されます。採点のやりようがないです。聞きそびれたら再度聞く、意味が分からなかったら「こういう意味ですか」と尋ねる。相手が何を知りたいのか確認した上で、その情報を提供する。

なお、嘘の話で誤摩化し抜くのであれば、絶対にバレないようシナリオ設定や詮索対処法を考えておいた方がいいです。サークルの代表・副代表を名乗ってサークル名を検索されたらアウトですからね。お奨めは合宿係。夏休みの旅行を企画運営する立場として、イベントに関するリーダーシップ、途中のアクシデント、経験を通した学び、イベント前後で取り組み方が変わりました!…みたいな。完璧じゃん。ある限定的な状況下を切り口にしたほうが代表よりも分かりやすいエピソードになると思うんですけどねぇ。


【その他】

・説明会に参加すべき?
→あらかじめ調べた上で聞きたいことがあるのなら参加しても良いと思います。
→「何のために参加するのか」が不明瞭だと時間の無駄。

・就活ナビに登録すべき?
→他の情報源が少ないなら登録してもいいかも。
→ただ、大量のメールは読まずに捨てたほうがいい。無駄にストレスフル。

・セミナーに参加すべき?
→本番前に要領を掴むためor弱点克服のフィードバックを得るためなら良いかも。
→糞みたいな就活ビジネスに引っかからないようお気をつけて。

・何社くらい受けるべき?
→ご自由に。ただし『準備』と『反省』に十分な時間が取れるよう配慮した方がいい。
→50社受けて同じミスを繰り返したら時間、金銭、体力、精神どれを取っても最悪。

・要求されるスペックに届かないんだけどどうすべき?
→届くようにスペックを上げるしかないですよね。死ぬ気で努力しましょう。
→もしくは、諦めて自分の能力/適性に見合ったところを目指す。これも手です。
→分業体制下では、自分の特技を発揮できる人間のほうが成功すると考えられます。

・コネ入社ってどうなの?
→可能ですが、自力でコネを勝ち取るまでの努力が必要となります。
→ちなみに、某企業役員の息子は、親のコネで日◯銀◯に…おっと。


【最後に】

「就活を通して学べることは沢山ある」とよく言われますが、「1:就活でなければ学べないこと」「2:就活でなくても学べること」に分けると、大部分は1ではなく2に該当します。大抵のことは、普段の大学生活で十分学べます。無理に就活で学ばなくていいです。肩の力を抜きましょう。もちろん、学びの意欲がプラスに働く人はそのまま突っ走るべきです。

「困難を乗り越えて成長する」とよく言われます。その通りだと思います。しかし、昨日と同じミスを明日もしでかすような、改善を伴わない日々を過ごす人間は、明らかに間違った努力をしています。いま乗り越えるべき困難は、まず目の前の現状をしっかりと見つめることではないでしょうか。

このエントリーを通して言いたかったのは、就活は作業ゲーだということです。効率化しようと思えば、いくらでも効率化できる。やれ成長だの困難だの言ってプレッシャーを与え、お役立ち情報という名のスパムメールで常にストレスフルな環境を維持し、ああすべきこうすべきと無責任な人たちがいい加減なことを言う。全部ノイズですよ。

いいじゃないですか。給料が良いから志望する、有名だから受けてみる、地元に貢献できそうだから興味を持った。本心は人それぞれ。改めて自分と向き合う機会にしてもいいし、いろんな会社を見て話を聞く機会にしてもいい。ただ、無理にあれもこれもやる必要はない。

作業ゲーなのだから、最小限の努力で突破することはできる、ということを1つの意見として聞いていただけたらと思います。おわり。