2013/08/12

経済学の読書リスト(マクロ編)

Study Guideに掲載された書籍リスト。Part2はマクロ経済学編。

マクロ経済学の理論を用いて、一国全体の経済の状態を明らかにすることで、問題解決に必要となる政策を考えることができるようになる。新聞やニュースの記事を分析する際には最も役に立つ分野。


<初級>

マンキュー マクロ経済学 第2版〈1〉入門篇マンキュー マクロ経済学 第2版〈1〉入門篇
N.グレゴリー マンキュー N.Gregory Mankiw

東洋経済新報社 2003-03
売り上げランキング : 115340

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ブランシャール マクロ経済学〈上〉ブランシャール マクロ経済学〈上〉
オリヴィエ ブランシャール Olivier Blanchard

東洋経済新報社 1999-06
売り上げランキング : 240976

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<中級>

マクロ経済学 (新経済学ライブラリ)マクロ経済学 (新経済学ライブラリ)
浅子 和美 倉澤 資成 加納 悟

新世社 2009-02
売り上げランキング : 297033

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マクロエコノミクス〈上巻〉マクロエコノミクス〈上巻〉
ジェフリー・D. サックス フィリップ ラレーン・B. Jeffrey D. Sachs

日本評論社 1996-06
売り上げランキング : 744544

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<上級>

新しいマクロ経済学―クラシカルとケインジアンの邂逅新しいマクロ経済学―クラシカルとケインジアンの邂逅
齊藤 誠

有斐閣 1996-11
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マクロ経済学講義マクロ経済学講義
O.J. ブランチャード S. フィッシャー Olivier Jean Blanchard

多賀出版 1999-02
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かなり無難なチョイスだと思います、はい。
他に参照するなら下記URLのリストが便利だと思いました。


要「筋トレ」な経済学テキストリスト(易→難順)
 - 読書猿Classic: between / beyond readers
http://readingmonkey.blog45.fc2.com/blog-entry-89.html

経済学の良い教科書 独断と偏見による良い教科書リスト
 - 上村敏之の研究室
http://www8.plala.or.jp/uemura/booklist2.html

経済学の定番教科書
 - 若き経済学者のアメリカ
http://theyoungeconomist.blog115.fc2.com/blog-entry-128.html

経済学の本
 - 金融・財務・経済まとめwiki
http://www4.atwiki.jp/tomoniaruyashiro/pages/15.html

マクロ経済学の文献
 - 工藤教孝 ホームページ
http://www.econ.hokudai.ac.jp/~kudoh/Writings/Macroeconomics.htm

読書ガイド
 - 麻生 良文 研究室
http://fs1.law.keio.ac.jp/~aso/guide.html


Part3以降はミクロ、マルクス、社会問題、統計、環境、思想史、数学と続きます。関連分野ではあるけれど、財政・公共経済・会計・経営・金融はありません。むしろこれらの方が重要な気もするけれど。

経済学の読書リスト(経済史編)

部屋を整理していたら経済学のStudy Guideなるものを見つけた。
初学者向けに推薦されている書籍のリストをメモしておく。Part1は経済史。


【経済史とは?】

ある時代、ある地域において、社会の中でモノ・ヒト・カネ・情報がどのように生産され、流通し、消費され、どのようなシステムで動いていたのかを分析する学問。基礎知識を習得して他分野の学習に必要な歴史的視野を広めることも経済史を学ぶ狙いである。


<さまざまな考え方について知る>


講座西洋経済史〈5〉経済史学の発達 (1979年)

同文館出版 1979-11
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比較経済発展論―歴史的アプローチ (一橋大学経済研究叢書)比較経済発展論―歴史的アプローチ (一橋大学経済研究叢書)
斎藤 修

岩波書店 2008-03-14
売り上げランキング : 631173

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<現代経済と歴史との関連>


世界経済の成長史1820‐1992年―199カ国を対象とする分析と推計世界経済の成長史1820‐1992年―199カ国を対象とする分析と推計
アンガス マディソン Angus Maddison

東洋経済新報社 2000-07
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歴史から読む現代経済歴史から読む現代経済
日本経済新聞社

日本経済新聞社 2005-05-24
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<日本経済史>


日本経済史 近世‐現代日本経済史 近世‐現代
杉山 伸也

岩波書店 2012-05-19
売り上げランキング : 122237

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概説日本経済史 近現代 第3版概説日本経済史 近現代 第3版
三和 良一

東京大学出版会 2012-01-17
売り上げランキング : 234038

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日本経済―その成長と構造日本経済―その成長と構造
中村 隆英

東京大学出版会 1993-06
売り上げランキング : 361487

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<アジア経済史>


世界経済史入門―欧米とアジア世界経済史入門―欧米とアジア
長岡 新吉 宮本 謙介 太田 和宏

ミネルヴァ書房 1992-06
売り上げランキング : 121365

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<日本経済史(発展編)>


日本経済の200年日本経済の200年
西川 俊作 尾高 煌之助 斎藤 修

日本評論社 1996-01
売り上げランキング : 426851

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近代日本経済史―パックス・ブリタニカのなかの日本的市場経済
新保 博

創文社 1995-06
売り上げランキング : 968930

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経済社会の成立 17‐18世紀 (日本経済史 1)経済社会の成立 17‐18世紀 (日本経済史 1)
速水 融

岩波書店 1988-11-30
売り上げランキング : 285761

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<アジア経済史(発展編)>


アジア間貿易の形成と構造 (MINERVA人文・社会科学叢書)アジア間貿易の形成と構造 (MINERVA人文・社会科学叢書)
杉原 薫

ミネルヴァ書房 1996-02
売り上げランキング : 826787

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上海ネットワークと近代東アジア上海ネットワークと近代東アジア
古田 和子

東京大学出版会 2000-10
売り上げランキング : 690518

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岩波講座 東南アジア史〈1〉原史東南アジア世界岩波講座 東南アジア史〈1〉原史東南アジア世界
池端 雪浦 石澤 良昭 後藤 乾一 石井 米雄 加納 啓良

岩波書店 2001-06-25
売り上げランキング : 1000233

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<欧米経済史(発展編)>


西ヨーロッパ工業史〈1〉―産業革命とその後 1750-1968 (1980年)西ヨーロッパ工業史〈1〉―産業革命とその後 1750-1968 (1980年)
D.S.ランデス 石坂 昭雄

みすず書房 1980-10
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ジェントルマン資本主義の帝国〈1〉ジェントルマン資本主義の帝国〈1〉
P.J. ケイン A.G. ホプキンズ Peter Joseph Cain

名古屋大学出版会 1997-04
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概説 世界経済史〈1〉旧石器時代から工業化の始動まで概説 世界経済史〈1〉旧石器時代から工業化の始動まで
ロンド キャメロン ラリー ニール Rondo Cameron

東洋経済新報社 2013-01
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…とまぁ、入手難易度からして初学者向けとは到底思えないのですが。
Amazon.comの関連商品で紹介されている新書の方が明らかに良さそうな気もします。
腰を据えて勉強するなら or 関連商品探しの窓口としてならこのリストは有益かな。

2013/08/07

"順番"に注目したキュレーションの可能性

UIな友人との雑談をまとめる。現在のキュレーションサービスは、Web上に存在する無数の情報のうち「有益と思われる少数のページ」を選び出すか、もしくは、あるページの情報を要約する、という部分が注目されている。

特に前者の場合、ユーザーがこれまでどんな記事に興味を持ったのか、という過去のデータを元にして関連する分野のページを示す=興味を持ちそうな記事をチョイスする、というロジックが成される。しかし、その結果、毎回同じような記事が与えられる事に成りかねない。

例えば、「次の10年で一番熱い学問は統計学!統計学を勉強する上で参考になるサイト・書籍まとめ」という記事がある。
http://matome.naver.jp/odai/2134521035124482601

参考になる情報がまとまっており、統計学に関心のある人間にはブックマークが推奨される。ところが、似たようにURLとタイトルと大体の位置付けを列挙したページは山ほどある。1週間後に同じような記事が提示されれば、きっと私は深く考えずにブックマークしてしまうだろう。せいぜい1つか2つを流し読みする程度で、何1つ統計学について学ばないままで。

重要なのは"順序"ではないか。この記事は、どんな人が、どんなタイミングで、どうやって読むことを想定したのか、という編集が要求されるのだと思う。単に類似分野のエントリーやタグ付けに相関関係がある記事を選び出すのでは、少なくともハウツーや学習ものの記事を活かし切れないのではないか。

具体的には、マインドマップのように「ある項目」から「別の項目」に次々派生させる形で、記事間の関係性を見える化しながら個々人がブックマークを行う。その際、条件を付ける。統計学の全体像・意義を示す記事でスタートするのであれば、次は「歴史から学ぶ」か「確率基礎から学ぶ」か「エピソードを通して学ぶ」といった方向性:読み手の条件で次の記事を選ぶ。

特に影響力の高い編集や、頻度の大きい組み合わせを優先して、サービス全体での推奨マップが形成されていく。最初は、大学の講義要綱・学習の手引きで紹介されている「◯◯な人はこの参考書籍を手に取ってほしい」情報だとか、勉強会のあとFacebookにて講師のグループメンバーに対する「こういう人は◯◯を参考にするといい」発言だとか、そういったものをメモする用途として私個人が使うだけでも十分だ。サービス全体のマップは作らないで個々の編集を共有できるだけでも良いかもしれない。

まぁ、専門家が自身のブログで手引きをまとめる以上のコンテンツは提供できないでしょう。ただ、どこまでクリアしたか達成度を把握したり、学びを習慣化したり、そういった「読者の生活を豊かにする」ための機能が付いていたら、その点は素敵かな。それとも余計なお世話か。そこまで本気で記事の全てをマスターしたいなんて人もいないか。

とりあえず、こういったものがあったら便利なのに、という話。もしかしたら私が無知なだけで存在しているのかもしれない。マネタイズは何だろう。Amazonアフィリエイトになるのかな。参考書籍とか、ライフハック商品とか。個人の副業くらいが丁度良さそう。

そのうち作ってみたいと思いつつ、サービス本体を作るより先にアイデアを文章化している時点で少し自己嫌悪。作ってから考えるのが正しい順序ですよねぇ。少なくとも高度な技術が必要な仕組みにはならないのだろうし…。

あー、でもこういうのあるとやっぱり助かるだろうな。情報管理は結構大変だ。