2013/08/07

"順番"に注目したキュレーションの可能性

UIな友人との雑談をまとめる。現在のキュレーションサービスは、Web上に存在する無数の情報のうち「有益と思われる少数のページ」を選び出すか、もしくは、あるページの情報を要約する、という部分が注目されている。

特に前者の場合、ユーザーがこれまでどんな記事に興味を持ったのか、という過去のデータを元にして関連する分野のページを示す=興味を持ちそうな記事をチョイスする、というロジックが成される。しかし、その結果、毎回同じような記事が与えられる事に成りかねない。

例えば、「次の10年で一番熱い学問は統計学!統計学を勉強する上で参考になるサイト・書籍まとめ」という記事がある。
http://matome.naver.jp/odai/2134521035124482601

参考になる情報がまとまっており、統計学に関心のある人間にはブックマークが推奨される。ところが、似たようにURLとタイトルと大体の位置付けを列挙したページは山ほどある。1週間後に同じような記事が提示されれば、きっと私は深く考えずにブックマークしてしまうだろう。せいぜい1つか2つを流し読みする程度で、何1つ統計学について学ばないままで。

重要なのは"順序"ではないか。この記事は、どんな人が、どんなタイミングで、どうやって読むことを想定したのか、という編集が要求されるのだと思う。単に類似分野のエントリーやタグ付けに相関関係がある記事を選び出すのでは、少なくともハウツーや学習ものの記事を活かし切れないのではないか。

具体的には、マインドマップのように「ある項目」から「別の項目」に次々派生させる形で、記事間の関係性を見える化しながら個々人がブックマークを行う。その際、条件を付ける。統計学の全体像・意義を示す記事でスタートするのであれば、次は「歴史から学ぶ」か「確率基礎から学ぶ」か「エピソードを通して学ぶ」といった方向性:読み手の条件で次の記事を選ぶ。

特に影響力の高い編集や、頻度の大きい組み合わせを優先して、サービス全体での推奨マップが形成されていく。最初は、大学の講義要綱・学習の手引きで紹介されている「◯◯な人はこの参考書籍を手に取ってほしい」情報だとか、勉強会のあとFacebookにて講師のグループメンバーに対する「こういう人は◯◯を参考にするといい」発言だとか、そういったものをメモする用途として私個人が使うだけでも十分だ。サービス全体のマップは作らないで個々の編集を共有できるだけでも良いかもしれない。

まぁ、専門家が自身のブログで手引きをまとめる以上のコンテンツは提供できないでしょう。ただ、どこまでクリアしたか達成度を把握したり、学びを習慣化したり、そういった「読者の生活を豊かにする」ための機能が付いていたら、その点は素敵かな。それとも余計なお世話か。そこまで本気で記事の全てをマスターしたいなんて人もいないか。

とりあえず、こういったものがあったら便利なのに、という話。もしかしたら私が無知なだけで存在しているのかもしれない。マネタイズは何だろう。Amazonアフィリエイトになるのかな。参考書籍とか、ライフハック商品とか。個人の副業くらいが丁度良さそう。

そのうち作ってみたいと思いつつ、サービス本体を作るより先にアイデアを文章化している時点で少し自己嫌悪。作ってから考えるのが正しい順序ですよねぇ。少なくとも高度な技術が必要な仕組みにはならないのだろうし…。

あー、でもこういうのあるとやっぱり助かるだろうな。情報管理は結構大変だ。

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