2013/07/25

日光の美しい自然を全力でPRしようじゃないか

どーも。ゆずたそ( @yuzutas0 ) です。
最近SNSを放置しがちだけど元気にやっています。

今年の夏は観たい映画が山ほどあるのですが、どうにも夏バテ気味で、このままだと1つも観れずに終わってしまいそうです。無理矢理引っぱってくれるお姉様を募集しています。



さてさて、本題。Conservation Internationalという環境NGOの日本支部のスタッフブログに寄稿文を掲載しました。私は主に編集業務に携わっています。良かったら読んで下さい。美しい自然の写真を眺めるだけでも、いい感じに楽しめると思います。

前提としては、絶滅危惧種や固有種といった生物の豊かな土地をKBA(Key Biodiversity Area:生物多様性重要地域)として認定しています、と。日光周辺もKBAですよ、と。そういった地域を訪れて、自然の大切さを考えました!という記事です。概要だけだとあまり伝わらないと思うので、とりあえず読んでみて下さい。

KBA寄稿レポート:日光を訪れて - CIスタッフブログ
http://ci-japan.blogspot.com/2013/07/KBAnikko1.html

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使われてないけど、私が撮った写真

戦場ヶ原


竜頭の滝


夏休みっぽい1シーン?

http://instagram.com/yuzutas0

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以下、制作のちょっとした裏話。

1:記事を書くことになった経緯
2:どんなことをしたのか
3:10分後のあなたへ


1)記事を書くことになった経緯

 

もともとこちらのNGOでアルバイトをしていたわけです。日本の非営利団体には専門知識を持ったスタッフが少ない、という批判とは裏腹に、CIは各分野の専門家によって構成された組織です。それゆえに、政策提言や現地の活動に特化しており、一般の人々への認知・コミュニケーションが比較的弱い状態にあります。論文に関する報道が少しネットで話題になったのですがその程度。

世界初、海の健康度ランキング発表。日本は11位 - AdverTimes(アドタイ) http://www.advertimes.com/20120816/article80813/

⇒CIによる解説:「海洋健全度指数(OHI)」の意義と今後の展望
http://ci-japan.blogspot.jp/2012/08/ohi.html

そこで、CIの現在の広報手段についてAISASといった経営学のフレームワークを応用して問題点を分析、および解決策の提案・実施を担うことになりました。

※AISASとは、インターネットユーザーなどの消費者が辿る行動フローを、Attention(注目)⇒Interest(関心)⇒Search(検索)⇒Action(消費)⇒Share(情報共有)という5つの段階に分類したものです。例えば、ブログのアクセスを増やしたいけど上手くいかない、という人は、この理論を活用すれば、どの段階でユーザーが行き詰まっているのかを明らかにすることができます。

AISASに興味がある人にオススメの本:
 ◯この1冊ですべてわかる マーケティングの基本
 ◯この1冊ですべてわかる 広告の基本
 ◯アクセス解析によるWebサイト改善術 問題解決モデル30
 ◯買いたい空気のつくり方―AISAS型購買行動に対応する広告・販促・陳列・接客等のアイデアを電通が提案

細かい部分は置いておいて、色々と仮説を検証しながら反応を伺っていると、どうもKBAがコンテンツとして好ましいようだ、という話になりました。

・日本各地の自然が豊かな場所を大切にしよう(分かりやすいメッセージ)
・こんなに美しい場所があるんだよ(写真・画像の活用、ビジュアルでの説得)
・ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか(アクションへの誘導)
・実はこの場所にはこういう生物がいて、こういう魅力があるんだよ(NGOの活動認知)

といった必要事項をクリアしており、AttentionからShareまで誘導しやすいからです。インターネットやSNSを活用した広報活動の、最初の切り口として良さそうだ、というわけです。

ところがどっこい、一般向けに提示できる素材&コンテンツは豊かだとは言えない状態なのです。一応、下記WebサイトでKBA各地の写真を募集しているのですが、見ていただければ分かる通り、致命的な問題点が複数存在します。

KBA特設サイト 〜私たちが残したい未来の自然〜
http://kba.conservation.or.jp/

例えば、自分の住んでいる近所や旅行で訪れたことのある場所が、KBAなのかどうか調べるのが大変です。わざわざメールしなければ画像を送れません。送った画像がどう使われるのかも分かりにくいです。ユーザー行動を元にした設計がなされていないからです。なので最終的にはこういった面を改善する必要があります。

環境保護SNSというと大袈裟ですが、google mapと連動して訪問記・現地の情報・魅力を伝える写真を投稿できる、あるいは旅行や情報収集の参考にできるサービスになれば最高ではないでしょうか。というか個人的にもそういうの作ってみたいです。生き物の写真でコンテストしたりさー、楽しそうだと思いませんかねぇ。

例:十勝海岸湖沼群(KBA No.21)
個人ブログなどで自然の魅力を楽しめる穴場スポットとして紹介されている。
実際、こういうのを読むと行きたくなります。

十勝湖沼群と珍鳥と夕日。 - 北海道観光、地元民が薦める穴場めぐり!!
http://www.hokkaido-spot.net/tokachi/entry14.html
十勝を旅する自転車サイト ちゃり旅とかち
http://www.tokachi-touring.com/2011/10/12/post-1537.html
十勝周辺で1日観光できるところ教えてください。 - Yahoo!知恵袋
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1242530417

とは言え、大掛かりな改善に着手するには「KBAに対して一般の人々からの反応を期待できそう」だと職員の皆様が確信を持てなければいけません。寄付や助成金による収入が大きいこともあり、おいそれとスタートアップ企業のようにエラー前提のトライができるわけではないのです。

具体的には、他の記事に比べてKBA訪問の記事に対するアクセスが明らかに大きいとか、団体のメールアドレスやtwitterアカウント( @CI_Japan )に対して感想・意見が多く寄せられたとか、そういった説得材料が必要になります。私個人としては批判であっても意見が寄せられることは好ましいと思います。コメント提供者が糾弾している部分に配慮する必要があること、注目されやすい切り口として間違っていないこと、といった重要ポイントが明らかになるからです。

というわけでKBAについて何らかの企画(というには瑣末なコンテンツかもしれないけど)を打つことになりました。とは言え、いきなり写真募集をゴリ押ししてもあまり効果なさそうですからね。さてどうしたものか…などと考えている折りに、別件で日光を訪れることになったため、どうせならと寄稿文を発信することになりました。


2)どんなことをしたのか

 

以上の経緯があったので、なるべく科学や環境問題に詳しくない人を主要ターゲットにした文章を書きたかったわけですよ。旅の魅力を伝えるような、旅人のパッションを揺さぶるような、そういうエントリーを投稿するにはどうしたらいいか。

ここで伝家の宝刀「困難は分割せよ」を発動します。1人で10教科のテストを解かなければいけない中学生と違って、私たちは他者の力を借りて、また他者に力を貸すことで全教科満点だって狙えるわけですよ。つまり、他人に頼ろうというお話です。

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いかにも権威っぽい本の表紙を見せつつ、タイトルが「人を動かす」だと、仕事を丸投げしてるだけなのに「何か凄いできるヤツなんじゃないか」的な気がしてくるかもしれないという錯覚を利用していますよーと宣言することでさりげなくアフィリエイトを張る技術。

んでんで、twitterやfacebookで声を掛けたところ外語大の福田先生( @murmurfy )にコメントを戴きました。1年弱の世界一周を通して各地の魅力を楽しんだり、カメラの勉強会を主催したり、来年からジャーナリズムの世界に足を踏み入れたりと、まさにうってつけの人物だったわけですよ!

ちなみに彼のブログ⇒ その時は福田に宜しく。
http://blog.livedoor.jp/murmurfy/

かくして、上記の事情とミッションを伝え、一緒に日光へ行きましたとさ。ミッションというのは、記事の掲載を念頭に置いて「写真を撮ること」と「情報を集めること」です。特に後者については情報を集めるために「自然の魅力を楽しむこと」「現地の人との交流を楽しむこと」を意識してもらったつもりです。

というのは、Google検索で出てくるような情報なら、わざわざ現地で得る必要はありませんし、全力で日光を楽しんでもらわなければ読んだ人が日光を魅力に感じるはずがないからです。高度な文章作成技術を有する専門家ならば可能かもしれませんが、所詮は素人です。自分で楽しまなければ文章にだって退屈感が滲み出てしまうでしょう。

ゆとり世代の私としては、営業マンに笑顔を強要するよりも、営業マンが思わず笑顔になるような環境作りだとか、営業マンが笑顔で相手に勧めたくなるような魅力的な商品開発に力を入れたいと考えるわけです。なので、日光を全力で楽しんで旅行しようぜ!という、わざわざここまで長文を書く必要が皆無な結論になるわけです。

まぁ旅自体がソコソコ上手くいったのは私の努力ではなく、福田先生のコミュ力のお陰なんですけどね。私は端っこでボケーッとしてました。あとはアレか。リスクヘッジというか、話のメモをしたり、カメラマンがあまり撮らなかった角度や対象を念のために撮影しておいたくらいか。他には当日スムーズに動けるよう事前に情報をまとめておいたりとか。最低限だけ抑えておいて、重要な任務は人任せだったので楽しかったですよ、うん。

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旅の最中のエピソードはぜひKBAの記事をご覧下さい。良い出会い、素敵な発見があったと思います。あとアレだ、戦場ヶ原と竜頭の滝は小学生時代に地図帳で名前を見掛けたときに「いずれ私はここに行くことになるんだ(キリッ」とか思ってましたからね。この地名の恰好良さは男子の心を揺さぶりますよ、ええ。行けて良かったです。どんな場所なのか、ぜひ知ってもらいたいと思います。

まぁ、個人的な話とか、鬼怒川温泉とか、ゲストハウスの人たちとの交流はテーマから逸れるので書けませんでしたが、そのくらいでしょうか。

ちなみに温泉がある場所は地学的に特徴があるため(火山⇒昔の噴火で湖ができた!みたいな)、貴重な生き物が生息しているケースがあるようです。全体の傾向としてどれくらいか、統計的に有意な根拠があるのか、といった厳密な話までは分かりませんが。興味深い話だと思うので、温泉好き・国内旅行好きの皆様はぜひこういった角度から生物多様性に足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。温泉だけに。

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↑温泉でamazon検索して真っ先にこれが見つかったんですがどうなってるんですか。

そんなこんなで帰還いたしまして、記事を書くことになりましたが、ここからが大変。全文書き直しが1回、細かい部分の加筆・削除・修正を20回以上繰り返して現在の形になりました。期間だけ見れば1ヶ月以上掛けたわけですからねぇ。まぁでも、作業時間だけで言えば、1-2日に圧縮できたかも。

編集の仕事としては、先生が書いてくださった元の文章から

・主題に合わない部分はカット
・冗長な部分を短くまとめる
・体験から環境問題への言及に繋げる部分を加筆
・曖昧な記述の裏付けを取って書き直す
・政治的ニュアンスが含まれる部分の絶妙な修正(原発とか)
・写真の差替えや追加

などをやりました。2人で交互に訂正し合って妥協点を探りました。例えば、旅行ブログでは短い断言口調のほうが読みやすいという意見に対して、科学者がメインのスタッフブログで裏付けなしの断言口調を多用するのはマズい、といった議論がありました。アホくさいと感じるかもしれませんが、それだけ真剣に向き合ったのだと解釈して下さい。

それなりに形がまとまったら今度はNGOサイドに記事を提示。フィードバックを受けた上で、細部を訂正しました。また、実際にどのように公開するか(文章が長いので分割するか)といったことを詰めて、多少の構成変化や細部の文を書き直しました。

そしてできたのがこちら!!

KBA寄稿レポート:日光を訪れて - CIスタッフブログ
http://ci-japan.blogspot.com/2013/07/KBAnikko1.html

いやー、ここまで読んだあなたなら120%味わってくれるでしょうとも。ご意見・ご感想を寄せてくれると期待していますよ。私のアカウントじゃあないですぜ、団体のほうにお願いします…ということで。


3)10分後のあなたへ

 

さて、記事を読んで下さるであろうあなたにメッセージがあります。記事を読み終わるであろう10分後(もっと掛かるかも)、あなたには以下の行動を取っていただきたい。

・まず、感想、意見をフィードバックする。twitterで @CI_Japanリプライ、コメント、URLを拡散してくれるのとか超最高だね。こちらもばんばんRTしますわ。環境だけじゃなくてさ、バックパッカーとか地域活性化とかそういうクラスタの人々にも力を借りたい。あとIT系の人たちはユーザー参加型なKBAサイト運営の案を出して下さいよぉ。

・あと、このツイートを拡散してくれたら感謝しすぎて鼻血を出します。私のこのエントリーでもKBAの記事でもどちらでも良いので、少しでも新しい発見があったとか、少しでも何か思うところがあったのならば、お1つどうかRTという形でご支援いただけないでしょうか。何卒どうか。
http://twitter.com/CI_Japan/status/360402163006054400

・KBAの特設サイトを見て、自分の近所や訪問地がKBAに含まれているかどうかチェックする。もし写真があったら送る。これをやってくれる方が出てきたら大成功ですよ。地元の魅力を発信してるブログ運営者とか?…協力していただけるなら、こちらもPR手伝いますし、コラボの機会を与えていただきたいですねぇ。写真だけじゃなくて同じような寄稿エントリー書いてもらえたらもっと嬉しいなぁなんて。

・twitterで @CI_Japan をフォロー。必ず返します。んで、今回の記事に限らず、CIジャパンの活動なりツイートなりで気になったこと、感想、意見、改善案、アイデアがあればバンバン声を掛けて戴きたい。出来る限り改善する。実行する。一応の問題点をあぶり出すことは内部だけでもできるけど、外部からのコメントが寄せられることで初めて「リアルの問題」として受け止めることができたり、これまでリーチできなかった人々と共同で試行錯誤することで初めて革新が起きるのだと私個人は思っています。



全体を通してこちらが一方的に求めるだけで大変心苦しいのですが、企画力に自信のある方や、NGOに新しい風を吹き込んでやるぜ〜的な方や、何か1つ小さなことでもお手伝いできればとか思って下さる方がいましたら、何卒よろしくお願い申し上げます。

あ、もちろん私個人へのメッセージや、このエントリーへの感想その他を戴けるのであれば、引き続き個人アカウント( @yuzutas0 )のほうによろしくお願いします。おわり。

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