2012/05/01

[書評] 国民全員が介護を担う時代

生まれて初めてamazonレビュー書いたので記念にコピペ。
1000文字オーバーしたから掲載拒否されるかもしれないので記念にね。


英治出版の話


レビューのきっかけは、英治出版オンラインストア。
新刊モニターに当選したのです。

無料で本が読める代わりに、参考になる(=無責任なステマじゃない)レビューを書け!という私得なシステム。読書に関して雑食な私は、モニター募集のメールが来る度にコツコツと応募していたのです。



レビューを書いてみて

思った。難しいっす。
当たり前だけど。

ある程度の内容を説明しなきゃいけない。
どんな人に向けて書くのか、どんな視点から切り込むのか。
はっきり言って全然分からない。

相手が目の前に立っていて、何となくでもその人のことを知っていれば、いくらでも語れるんだけど、不特定多数を対象にするって難しいんだなーと。

そこで、これまで読んできたなかで、自分が「参考になったなぁ」と思えたレビューの特徴を考えた。


・主観に溺れない
(私はこういうつもりで買ったのに!ムキー!みたいなのはアウト)

・作者の意図が分かる
・ターゲットとなる読者層が分かる
・書籍の構成がわかる
(前書き+目次レベルが最高)

・利用イメージを提案している
(持ち歩くには重いので 自室で辞書代わりに使うといいのではないでしょうか!…的な)

・他のレビューへの言及は論理性による
(経済学の本で論理的な指摘…みたいなのは勉強になるけど、冨樫働け…みたいなのはちょっとどうでもいい情報かなぁと)



レビュー

もったいぶったけど、以下『あなたの親を支えるための介護準備ブック』のレビュー。

日本の社会保障費が年1兆円ペース(比較:GDP500兆/年、税収50兆/年、国債発行50兆/年)で増加するくらい高齢化はヤバいなーというのを最近勉強しているので、ミクロな面からも言及しないといかんなと思ったんですよ、ええ。





国民全員が「介護」を担う時代

英治出版様の新刊モニターとしてレビューを書かせていただきます。
客観性に配慮するため、この書籍の良い点・悪い点ともに挙げていくので、参考にしていただければと思います。



【内容について】

もともとワークライフバランスとして少子化・育児の問題に取り組んでいた著者が、高齢者・介護といった問題に焦点を当て始めたことが冒頭で述べられています。というのも、介護問題とは多くの場合「介護と仕事の両立がうまく行かずに疲弊してしまうこと」を意味するからです。

日本の育児休業が最長で1年6ヶ月(女性の取得率83.7%)なのに対して、介護休業は最長93日(取得率1.5%)しかありません。また、出産・育児がある程度計画的に行えるのに対して、介護は突然起こり、いつまで続くか分からないのです(平均4年7ヶ月)。実は、この93日というのは介護に使うための時間ではなく「介護と仕事を両立できる環境を整えるための準備期間」として定められているそうです。

正直、私はこういった背景を全く知りませんでした。おそらく多くの方が同じように介護を知らないと思います。
既に1/4が高齢者となった時代で、何の予備知識もなく、自分の両親や親戚が突然倒れてしまったとしたら、ワークライフバランスを維持できるでしょうか。「介護サービスを使えば大丈夫!」というのであれば、誰も社会問題として捉えません。大丈夫ではないから、問題になっているのです。


本書はこうした状況を踏まえて

・介護をめぐる日本の現状を認知してもらうこと
・主体的に介護に携わるための準備を行ってもらうこと

この2点を主な目標としているようです。

前者に対しては、テーマごとに分かりやすい見開きのレイアウトで、データを用いて解説しています。
後者に対しては、直接書き込みながら介護準備のステップアップができるようワークシートになっています。


主な対象は30-40代の社会人のようですが、今後のキャリアプランを考える10-20代の方や、介護を受ける側になるであろう50代以降の方々にも得るものはあるでしょう。

「介護にかかる費用はどのくらいか」
「多くの人はどこからそのお金を出しているか」

こう聞かれて具体的な答えがイメージできない方は、買う買わないに限らず一度書店で手に取ってみてはいかがでしょうか。



【良かった点】

とにかく読みやすい。
この1点に尽きます。

・タイトルからテーマ・要点が掴みやすい。
・グラフやイラストでイメージが掴みやすい。
・大きな全体像→個々の情報へと、スムーズに、意識が流れるように読める。

・具体的なエピソードや数字で想像しやすい。
・いち社会人の立場を想定しているので共感しやすい。

例えるなら、読みやすいパンフレットや、上手なプレゼンテーションを目にするような感じでしょうか。非常に読みやすく、内容の理解・思考に集中することができます。



【悪かった点】

良かった点にも通じるのですが「パンフレットで十分なのではないか」と思ってしまうのがマイナス点ですね。

まず、本格的な学習用としては情報量が明らかに不十分です。
本書のなかで「さらなる学習用の書籍」が紹介されているので、もともとそういう意図ではないのでしょう。

一方で「介護の現状に興味があるから軽い気持ちで読んでみようかな」という人にとっては、A4サイズで1000円以上する本書はやや値が張るように思います。そういう方に特化するのであれば、文庫・新書サイズで、500-1000円程度の本だったら完璧でした。内容はその程度のものをイメージするといいと思います。

とはいえ、そういった初学者向け文庫・新書サイズのものが他に見当たらないようなので、大きさ・値段はやや割高感があるものの、現在買うのであれば妥当なところなのかなーという気もしなくもないです。



【個人的な結論】

・介護というテーマで見ると☆4つ
・書籍の情報、値段、サイズで見ると☆2つ

合わせて☆3つかな〜というのが個人的な評価です。

一度書店で手に取って良さそうなら、あるいは中古で安ければ買ってみたらいいのでは…といったところでしょうか。いずれにせよ今後の日本を生きる上で重要なポイントであることには違いないので損をする内容ではないと思います。



レビューに追加


せっかくなので、危機感を煽っておきましょう。
危機感をはかるチェックシート(2つ以上チェックで要注意)を引用します。

□どちらかの親が65歳以上である
□最後に親と連絡を取ったのは1ヶ月以上前である
□親が親しくしている近所の友人を知らない
□親のかかりつけの医師を知らない
□最近の親の体調について知らない
□親と介護に関する話をしたことがない
□親が資産をどのように管理しているのかを知らない
□介護をすることになったら仕事との両立が不安だ

これ学生でも結構当てはまるんじゃないですかね。
周りを見ると、もう結婚した同級生がちらほらいたりもするので、自分で思っている以上に時の流れは早いのかもしれませんよ。人間いつ何時どうなるか分からないっすからね。


とまぁこんな感じ。



書籍レビューにハマりそうですが、☆4つ以上のものをご紹介したいですね〜。

ちなみに☆5つは、夏目漱石『こころ』、ハイルブローナー『世俗の思想家たち』あたりをイメージしています。んでんで☆4つが、S・キング『ダークタワー』、岩井克人『会社はこれからどうなるのか』あたりでしょうか。

文句なしの名作だけど、100年以上の耐久力あるのが5つで、100年保つか怪しいのが4つかな。読書の母体数が多いので、割と辛口です。


うむむ。
なんだかんだで結構な量を読んでるのでいい感じで読書ブログにしたい…かも。
お洒落なカフェで読んでる雰囲気を醸し出す感じの←

ではノシ