2012/04/05

ラングリッチが割と神がかってる気がした

ビジネスとしてなかなか素敵だなと思ったのでメモ。
ちなみに私がレアジョブでインターンしてたのは内緒。


キャンペーン内容はこちら

「30日間英語学習チャレンジ」 -- Twitter上でワイワイガヤガヤと切磋琢磨しながら英語学習の習慣を身につけたい人のための企画
http://blog.langrich.com/2012/04/03/lr30days/



Skype英会話とはなんぞや

ラングリッチとは、skypeを利用してオンライン英会話ができるサービスの1つです。賃金が安いフィリピン人講師を採用しているので1回当たりの授業料は格安になります。ちなみに私もフィリピンに短期留学していましたが、向こうは英語が公用語なので発音も奇麗です。ただ、ネットインフラの面では日本ほどしっかりしていないのでskypeが繋がりにくいといったトラブルはどうしても生じてしまうようです。


んで、体験談やらblogやらを読んで感じたskype英会話サービスの魅力は

・安い(毎日やれば25分で150円弱)
・習慣化できる(コツコツやるので実力が上がる)
・会話の経験を積むことができる(独学できないからね)
・モチベーションになる(文法や資格勉強と相乗効果)

といったところでしょうか。「語学って重要性は理解していてもコツコツ続けるのがなかなか難しいんですよね。普段そこまで使うわけでもないし」という問題点を解決してくれるサービスなんですね、はい。


マイナス面としては

・講師の質がピンキリ
・ネットの安定性が微妙
・時間が指定されている
(特にレアジョブは夕方〜夜だけなので学生にはキツい)

といったところでしょうか。人気講師の争奪戦みたいになったり、skypeが繋がらずに振替授業とかになると手続きが面倒くさすぎるので、英会話スクールに行った方がいいんじゃないかと思えます。現状だと、ある程度慣れている人や基礎力ある人が武者修行みたいな感じで使うのが一番適しているシステムな気がする。

正直、予約画面で講師を選ぶのがもう面倒臭い。講師のタイプ・専門別に上手いことグループ別けするとか、生徒の学習目的・レベル別に上手いことマッチングしてくれたら最高だけど欲張りすぎですかね。コツコツやるのが大事なのだから、なるべく気を使うシーン(登録とか手続きとか)は最小限に減らしてほしいなーなんて。

まぁ、私も3回しかやったことないですけど!←



マーケティングの話

んで本題。結構面白いのが、skype英会話サービスのマーケティング。これが教科書的というか、戦略の狙いやビジョンがシンプルで見えやすいんですよ。

例えば、以前レアジョブとラングリッチは、ほぼ同じタイミングで「レビュアー」みたいなのをtwitterで募集していました。抽選に通れば無料で授業を受けられる代わりに、体験談をblogやtwitterで流して行く…みたいな。応募方法は特定のハッシュタグをつけてツイートするだけ。

こうすることで

・応募のためにツイート→そのフォロワーも認知
・体験談や学習風景がネット上に可視化される→話題が目立ちやすくなる→ユーザーが増える
・無料期間をしっかりと活用した努力家→無料期間が過ぎても継続=そのまま顧客に

っていう典型的な手法ですよね。

でもこれ、2社が無料期間を伸ばしたりして事実上価格競争になると泥沼化するからサービスの差別化で戦うしかないんだよなーと、ミクロ経済学の教科書片手に考えたり。こういった戦略は色々と研究題材にしやすいんじゃないかな。ただ個人的にはあまり好きではなかったです。なぜなら私は抽選に外れたから。

・もともとSNSを活用している人=skype英会話を既に認知&好評価
・抽選に申し込んだ人=どうせなら無料でやりたいな
・抽選に当たった人=これを機に始めようと努力

ここまではいいっすよ。でも抽選に外れた人に対するインセンティブが皆無なんですよねこれ。抽選に外れたけどこれを機に始めよう…って思う人がいたとしても、むしろ出ばなをくじかれた気分になる人の方が多いのではないかな。本当に実力が伸びるのは前者だ!みたいに言われたら全くもってその通りなんですが。

この“レビュアー”のキャンペーンに限らず、ビジネスってそういうところありますよね。会社の目的達成で、一部の顧客は利益を得るのだけど、別の人・環境には「なんやねん」って感じの。むしろそのマイナス部分を上手く活かせたら素敵なキャンペーンになるのではないかと思うのです。



ようやく本題

そこで今回のキャンペーンですよ。

「新規登録者は1ヶ月分が無料になる」とのこと。いくつか条件があって、ポイントは「1ヶ月のうち20日以上授業を受けること」でしょう。つまりコツコツやったら無料。サボったら有料。

これを機にやってみようかな
→面倒になってきた
→授業受けずに金払うのだけは勘弁
→頑張って英会話にチャレンジ
→コツコツやっているうちに楽しくなってくる
→忙しい4月でこれを達成できたら確実にそれ以降も受講できる

ってことですよね。ちなみに面倒になってこない方は多分キャンペーンがあってもなくても順調に学べると思うので、議題にする必要もないというか。

ちなみに、これで続かなければ、よっぽど新年度の始めで忙しかったか(新社会人の方とか)、そもそもskype英会話に合っていないかのどちらかでしょう。興味があるけど、自分に合うかなーと悩んでいる人には見極める機会になるんじゃないかな。まぁ、それが私のことなんですが。

抽選と違って明確に条件を示されると後は自分が頑張るだけなので比較的良い感じかなと。何より、誰にも損失がないナイスなキャンペーンなんじゃないかと思うのです。

・継続できた人→来月以降も継続=顧客
・継続できない人→その月の授業料

ってな感じで企業側に確実にお金が流れるようになっているし、継続できた人にとってはもちろんこれを機に習慣化できたわけだから本来の目的である英語学習にはプラスなわけだし、継続できなかった人は“マイナス分”を意識した上でできなかったのだから別の部分に問題があることを認識できる機会になるんじゃないかと。

この"マイナス分"を明確に意識させるってのが割と神がかってると思うのです。ソーシャルゲームでの課金や煙草代、パチンコ代みたく気付くと消えていたっていうのは少々卑怯かなと。まぁ、物は言いようですけどね。でもその"マイナス分"を意識させることで顧客の行動を促し、その結果として語学力の向上に繋がり、その結果として顧客との関係が永続的なものとなり、その結果として企業が利益を得る。これって割と理想的なビジネスの在り方なんじゃないかなーと思うのです。

というわけでラングリッチ始めるかな。



追記

自分の活動を公開できる段階になるまで、適当に話題見つけてblog更新していこうと決めたけど…気付いた、長いわこれ。最初のラングリッチ紹介は適当に紹介記事URI貼付けて、中央の価格競争のところ削除。これで10分で終わらせるのが正解やな。

てか

* その日の勉強が終わったら #30日間英語学習チャレンジ というハッシュタグを使ってTwitterにその日学習した内容を投稿してください。※この投稿は毎日必ず投稿する必要はありませんが、出来る限り投稿してください。

これは割とだるい。

人が見てないときに頑張って後でドヤ顔するのが好きなので、自分の行動をSNSに載せたくないのです。というかtwitterも使い方を変えようかな。よし。次のエントリーでtwitterの使い方を整理してみよう。