おじいさんとおばあさんは元気だよ(・ω・)
※追記このエントリーの問題点を後日反省した内容がこちらになります→ http://yuzutas0.blogspot.jp/2012/06/blog-post_28.html
友人とGDの話をしていて「ゆずたそ流GD必勝法」みたいなものを確立していると自覚できたので、せっかくですからブログで共有してみようと思います。以前「GDで同じチームだった起業家志望の学生がマジヤバかったときの話」をまとめたこともあり、結構この辺りは参考になるんじゃないかなと。
一応それっぽいエピソード言った方がいいかな。2012年に入ってから企業主催の学生ビジコンみたいなのに2回出場して優勝・準優勝(賞金総額は内緒ね)と取ってきているので、まぁ今のところは成功率100%と言えるのではないでしょうか。んで、必勝法のコンセプトを一言でまとめると「オーガナイザー」として振る舞う、ってことになります。抽象的な言葉で説明してみても分かりにくいので具体例を考えてみましょう。
Aさん「よろしくお願いしま〜す」
Bさん「よろしくー!」
Cさん「よろしくお願いします!」
私「よろしくお願いします(・ω・)」
登場人物はAさん、Bさん、Cさんね。
ディスカッションが始まる前に名前とか所属とか色々お話は終わっている感じです。
司会「では◯◯に関して新規事業を考えて下さい!」
課題が出されたら、一度チームで改めて自己紹介。タイムスケジュールと手順を確認。んでもって議題の目標と前提を共有してから本格的に始めます。この辺りは「妹はVIPPER : 俺が13卒の就職率を1%上げるからとりあえず読め」を読むといいんじゃないでしょうか。
んでですね。これも経験則でしかないのですが、GDに参加する方々ってキャラクターといいますか、特徴が何パターンかあるんですよね。ちょっと見てみましょう。
Aさん「僕は学校を活用してもっと上手くコミュニティビジネスみたいなのを作れないかなと思うんですよ。というのもね、僕が小学生だったときに、みんな流行に合わせているというか、アイドルとかアニメとかゲームとかテレビとか、毎日チェックしていないと話についていけなかった。でももっと多様な繋がりがあってもいいと思うんだ。僕はそういう場を提供したいんだよ!」
はい、これが原体験に重きを置いて問題意識を持っているパターンです。割と教育系とか多いですね。あと場を作りたい人も多いですね。私なんかは小中学生の頃から地域活性系の活動に関わっていたり、フィールドワークの研究結果をサイエンスグランプリに提出したりと、色々とチャレンジしていたので、必然的にその過程でいろんなコミュニティの方々のお世話になったわけですよ。なので「いや自分から動けばいくらでも既存のものがあるだろ」と思ってしまうのですが、そこを議論しても仕方ないので「場って大事だよね!」とか言っておきます。とりあえずね。
Bさん「いやー、やっぱWEBサービスがいいんじゃないかな!あ、そういえば、こういうアプリ使ってるんだけど、めっちゃ便利だよ!俺さ、思うんだけど、FACEBOOKとかあるじゃないっすか。やっぱこうITって世界を変えると思うんだよね。せっかく大学に来たのに何かしないと意味ないと思うんだ。いまゆとり世代とかバカにされてるけどさ、見返してやろうぜ!」
はい、これがイケイケ系で話題に乗ってるパターンです。やっぱIT系が多いですかね。有名なアプリの話は改めて聞いても個人的に得るものはないのですが、話題のサービスに疎いメンバーに情報共有したり、今の時代の考え方みたいなものを再確認する意味ではこういう人がいると話が早いですね。ディスカッション中に事例として引用しやすくなります。
Cさん「わー、皆さんすごいですね。私なんか全然そういうの知らなくて。サークルでテニスをやってました。あっ、テニスって言っても、うちはチャラくないですよ!週3でマジメに練習してますからね!あんまり飲み会もしませんから。こういうのも初めてなので、今日のGDでは積極的に発言していきたいと思います!」
はい、これが結局あまり発言をしなくてメモ担当みたいな感じになるパターンです。女の子が多いかな。下手に経験を積んでいない分、ロジックでの説明が最もやりやすい相手でもあります。基本的にこの人が100%納得するプランができれば、結構いい感じになるはずなので、この人が納得していなそうだったら意見を引き出してあげるのが大事だと思います。
はい、こんな感じ。Aさん(教育)と、Bさん(IT)と、Cさん(メモ)ね。ちなみに私はなるべく当たり障りのない自己紹介を心掛けます。調布と田園調布は違うよーとか、最近は毎朝赤飯を食べてるんだーとか。どちらかというと他人の発言・自己紹介に対して質問をしていくポジションですね。
んで、本題。この3人と一緒にグループディスカッションをした結果、完成した新規事業プランはこんな感じになりました!(ジャジャ〜ン)…ずばり、同じ趣味の人々が繋がれるSNSサービスです。うん、このアイデアがいいかどうかは置いといてね。あくまでも例えだからね。なぜこのサービスになったかを見ていきましょう。
【Part 1: Aさん攻略編】
私「Aさんは小学校時代どんなだったんですか?」
Aさん「いやー、マンガがきっかけで囲碁が好きだったんだけど、クラブ活動でも囲碁なんてなくてさ。他の子とは話が合わなくて。」
私「あー!あのマンガ私も大好きでした!(なるほど。つまり…教育サービスを作りたいってのは本質ではなくて、Aさんの真のニーズは何かに打ち込んでいる小学生に居場所を与えることか。)」
【Part 2: Bさん攻略編】
私「ゆとり世代って表現もどうなんでしょうねー」
Bさん「ねー」
私「(反応が薄いな)そういえばstudynoteってサービス分かります?英語の勉強がなかなか続かないのであれ使おうと思ってるんですけど」
Bさん「あぁ!あれめちゃくちゃいいっすよ!俺もスカイプ英会話とTOEICの勉強やってるんですけど、あのサービス使って管理してます。すごいですよね、あの会社の社長って慶應生だったのにビジネスに専念するために自主退学したらしいですよ!」
私「ええええ!すっげー!(なるほど。つまり…ゆとり世代うんぬんってのはただの口上で、Bさんは話題になりそうなWEBサービスを作るのが真のニーズか)」
【Part 3: Cさん攻略編】
私「というわけでこういうサービスにしたらどうでしょう。同じ趣味の人で繋がる感じの!」
Aさん「いいね!小学生に居場所を与えるんだ!確かにネット上のコミュニティって発想はなかった!」
Bさん「おおお!このサービス絶対いいよ!マジこれ世界変えるって!」
私「一応これまでの流れを確認しておこうか。あれ、ごめんCさんメモ見せてもらっていい?」
Cさん「はい」
私「◯◯で◯◯だから◯◯ってことになるね。それにしてもCさんすごいなー、このメモめっちゃ見やすい!」
Aさん「ほんと字が上手いよね」
Bさん「これをもとにしてプレゼン作れそうじゃない?」
Aさん「この部分とこの部分そのまま使えるね」
Cさん「わわわ、いや、でも私そんな…字汚いですよ///」
私「(発言は少ないけどCさんがメモをとってくれたおかげで議論の立ち位置が整理されてるな。おそらくこの中で一番Cさんが全体像を把握できてるんじゃないかな。よし、プレゼンの導入部分orまとめはCさんに任せよう)」
こんな感じ。
お前、そんなさわやかじゃねーだろ!盛るな!何で上から目線なんだよ!みたいなツッコミは置いておいてね。あと【Part 1】とかは読みやすいようにつけただけだから実際にはそんな体系立ててやるわけじゃないですからね。
Aさんは教育サービスの話をしていたけど、本当のニーズというか、Aさんがこだわりたい部分というのは「自分の原体験(小学生時代に居場所がなかった)」であって、Bさんのこだわりは「WEBサービスを考えてみたい」ってことであって、Cさんのこだわりは「自分が議論に貢献している実感」なのだろうと話を聞きながら分析する。
大抵、本当のニーズは本人も気付いていない場合が多いけど、観察しているとなんとなくこうじゃないかなーというのは分かってくる。そんでもって全員のニーズが満たされるように議論を進めていく。結果、チームの雰囲気もよくなるし、議論が整理されることである程度の形のサービスを考えることはできる。
ただし何点か注意すべきポイントがあって、明らかに前提・目的から話が逸れたときは上手く誘導する必要がある。それと、抑えるべきところはきちんと抑えておく。例えば趣味SNSサービスであれば「本当にニーズはあるの?」「競合に勝てるの?」「小学生のネット利用の問題点をどう考える?」「どこで収益を上げる?」といった部分。ここら辺はきちんと考えなければいけない。もしそういうマイナス面を話せないメンバーだったら(空気が悪くなることもあるので)1人で問題点と対策を想定しておく。
んでプレゼンのときはAさんが理念を語り(このサービスは小学生に居場所を与える!)、Bさんが仕組みを語り(こうやって収益を上げる!)、Cさんが全体像を説明(つまりこういうサービスなんです)、んで私は適当に補完しつつ、質疑応答で無双する。質問内容やクリティカルポイントは99%想定可能なので(客観的に見てここは抑えとかないと実行できないよねって部分)予め準備できるし、上手いこと「むしろ◯◯することがこのサービスの特徴です」みたいな感じでアピールできる。
基本的に私のGDの王道パターンはこれですね。アイデアも熱い想いもありません。他力本願です。リーダーシップとか積極性って言葉から最もかけ離れた態度ですが、誰かがオーガナイズしないと1+1+1+1=4以上になるってことはまずあり得ないので。それに、互いに好き勝手言い合うようなリーダーシップや積極性なら、そんなものは捨てた方が全体最適だと思っています。あと、ぶっちゃけ私は疲れるの嫌いなんで、他のメンバーがアイデア出してくれたりプレゼンに熱意を込めてくれるとすっごい楽なんですよ。印象も良いしね。私は脳内でサービスの批判してればいいわけですし(あ、対策も考えますよ)。
まとめると
・メンバーのニーズ(Aさん、Bさん、Cさんが満足するためのポイントはどこか)を把握する。
・主催者のニーズ(課題の前提と目的)を把握する。
・全体最適になるように誘導する。①プラン内容と②議論の進め方の両方について。
こんだけ。
GDでいくら自分をアピールしたって自分のやりたいことができるわけじゃないですし、本当にやりたいことなら自分で勝手にやればいいじゃないですか…という考えのもとで斜に構えています。私が心から熱くなるのは、私が心からやりたいと思ったことをやるときだけです。
んで、例外パターンがいくつかあるのです。
その1:
積極的に発言する人がいないパターン
全員Cさんみたいなとき。このときは道化になるしかない。議論の流れは抑えつつ、アホな意見やアイデアをどんどん発言して周りから「こいつバカじゃねw」と思われるようにする。そうすると「こいつばっか発言してたら自分までダメになるわ」と思って頑張ってくれる。ある程度全員がしっかりと話せるようになったら、少しずつ自分の発言量を減らしていく。ちなみに経験則的には、このときのプランはあまり良い出来にならない。道化を保ちつつ冷静に分析・行動するのは、いまの自分にはキャパ越えなので、他にファシリテーターがいないと結果はダメダメですね。どっちにしろ最悪な結末になるのなら、気まずいままよりも盛り上げた方が楽しいんじゃないかなーと思ってます。
その2:
ロジックが通用しないパターン
これは無理ゲー。Aさんが「いや、それでも学校を使ってさ!」と言い続ける。いくら「WEBでも居場所が作れるよね」と言っても話が通じない。まぁ私がAさんのニーズを読み違えたことに起因するのでしょうが、「αの問題はβだけでなくγでも解決できるよね」と伝えても「はぁ!?なんでγなん!?」みたいな感じになると詰む。まぁAさんだけのときは皆でAさんに合わせればいいけど、Aさん・Bさん・Cさんで全然違う方向にすっとんでる(課題から逸れまくる)ときは手の打ちようがない。他のチームの女の子とおしゃべりして時間を潰すか、A・B・Cをロジックレイプして1人で無双するかどっちかですね。
その3:
優秀な人ばかりのパターン
全員が段取り上手、アイデアも出していく、良い意味で妥協する。このときは特にやることもないんで、ぼーっとしてる。抑えるべきポイントが抑えられていないときとか議論が前提・目標から逸れているときだけコメントして空気をブレイクする(優秀な人は空気を壊しても持ち直すのが上手いから遠慮しなくて済む)。あと類似サービスや競合、市場調査などの統計データをググっておいてプレゼン作成タイムですぐに出せるようにしておく。批判&対策、質疑応答についても他の方々は忙しくて手が回らなそうなので代わりにやっておく。つまり、iPhoneいじるか思索の海に漂うか。まさにニートタイム。あーでも、何だかんだで結構アイデア出したりもするかな。しないか。
基本的に、下手にでしゃばるより任せておいて、フォロー・サポートに徹するスタンスですね。なぜなら頭や心を使うのは面倒くさいし、パワーバランスを壊すメリットは特にないから。もともと知り合いならともかく、初めて一緒に何かをやる人たちとグループで行動するのに、いきなり「これが自分のスタイル」と押し出すのはちょっと無理。もし、オーガナイザー・ファシリテーターが他にいなかったらそのグループはカオスになること間違いなしですわ。
なので、基本業務は段取りと誘導くらいですかね。全体像を理解しているポジションに収まった流れで、プレゼン構成を決めるのも大抵は私が担う気がします。あと質疑応答ね。
これが「ゆずたそ流GD必勝法」です。
悪く言えば他力本願、良く言えば全体を見渡すオーガナイザーみたいな。うん。まぁこんな感じなので、もしこれから私と一緒にグループディスカッションを行う方がいましたら「あーはいはい、こいつね」って感じで汲み取ってくれると嬉しいです。
まぁ1人1人やり方もあると思うんですけど、巷で言われているようなGDハウツーなんかに捕われないで、しっかりと課題やチームメイトに向き合う姿勢が大事なんじゃないかなーっていうことを少しでも感じ取っていただけたらと思います。
そんだけだ。
夜にこれを読んでるやつは今すぐ歯を磨いて寝ろ。お肌が荒れるぞ。