出題される内容と回答アプローチにはいくつかの類型があるので、それを踏まえた上で採点ポイントを全て満たせば満点になります。
実際に英語で記述するときには、自分の引き出しから構文・単語・文章構成を組み合わせることでしかアウトプットできません。そのため、引き出しの中身を大きくすることと、確実に引き出せるようにすることがポイントになります。
【1:教材】
適切な回答アプローチを学べる教材は以下の通りです。
いずれか1冊を通して、問題の傾向と対策を理解するのが最優先事項となります。
・TOEFL TEST対策iBTライティング → 今からならこの1冊が良さそうです
※追記:下2冊は絶版になってしまったようです。
基本的には、問題に対してロジカルな記述で回答することが要求されます。
メインとなるアイデア+サポート情報(体験談など)という構成になるでしょう。
【2:テンプレート】
自分の「引き出し」を目に見える形でまとめて、テンプレートとしていつでも利用できるようにすると良いです。テンプレートの具体例は、以下のサイトを参照してください。
http://toeflstudyguide.blog.fc2.com/blog-entry-8.html
http://abroadoctor.blogspot.jp/2012/11/toefl-ibt.html
http://zenstartup.jp/2012/07/20/toefl5/
ただ、こういったテンプレートは他人に用意されたものを使うよりも、問題を解きながら自分なりにまとめていった方がいざという時にも役に立つはずです。したがって、学習内容には「テンプレート作成」と「テンプレートの活用」を組み込むことが要求されます。
【3:学習方法】
上記内容を踏まえた上でまとめると以下の通りです。
・自力で問題を解く。その後、辞書を使いながら正確な記述に直す。
・模範解答を読む。そのまま暗記して自分のものにする、という姿勢もアリ。
・模範解答のフレーズを参考にして自分流のテンプレートを作る。
・PCデスクトップ上で解き直す。テンプレ実践+タイピング慣れ。
書籍を1周してテンプレートが充実してきたら、2周目で上手く引き出せるように訓練するのがベターです。その他、問題を解く中で「もっとこうしたらいいんじゃないのか」と、さらにアレンジ・改善していくのが好ましいです。
【4:表現+実践】
テンプレート(引き出し)を活用してスコアを上げる時には、2つのアプローチを考えることができます。1つは、引き出しの中身を充実させる=より多くの表現方法に触れる、という方法です。この時にお勧めされているのが、[自由英作文編] 英作文のトレーニングという大学受験用の教材です。
もう1つは、引き出しの中身を自由自在に引き出せるようにする、という方法です。そのためには、テンプレートを活用して1問でも多くの問題を解くことが重要になります。この時にお勧めされているのが、TOEFLテストライティング問題100 (TOEFL iBT大戦略シリーズ) という教材です。
【5:添削】
文法・語彙や論理構成については自分1人でもある程度の添削はできますが、それでも「高得点を取るためには添削がないと心配だ」という意見も多いようです。自分だけでは気付かないミスをカバーするために、添削をやってもらってマイナスということはないでしょう。ただ、どちらかというとペースメーカーとしての活用や、書いたからには反応が欲しいという感情的な問題がメインかもしれません。
方法としては、いわゆる英語学校に通うケース、通信添削を受けるケース、オンライン英会話の時に添削してもらうケースなどがあるでしょう。普通にやるとどれも結構な価格になります。ちなみに、相互添削で外国語を学習するWebサービス「Lang-8」については、添削されない可能性があったりと非効率的であまり評価は高くないようです。むしろ周りの友人と互いに添削し合う勉強会を定期的に開いた方がいいかもしれません。最近だとSkype英会話を通して添削までやってくれるところがあるそうです。
資格試験でも実際の場でも「英語で書く」という時には、どれだけ「型」(引き出し)を使って、どれだけ「語彙や文法の間違いがない」状態で、かつどれだけ「伝える必要がある情報を伝えているか」が全てだと考えていいでしょう。小説家でもない限り、あるとき急に新しい表現を思いつく、ということはまずありません。割り切って正しい語学力を習得しましょう。
以上、ライティングでした。
次はスピーキングについて。
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